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フェイスブック 犯罪 池永トーマス事件に似た事件 [犯罪]

トーマスくんに似た事件

事件に至るまでには理由がある!!
そもそも女のほうが男より浮気性ということを男たちは認識していないから
事件になる。女のほうがドスケベですよ。今の男よりいい男が現れたらあっさり乗り換える。
これ事実。優秀なオスのほうがいいでしょ。男も美人好きだしね。
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またしても、いたましい事件が起きてしまった。

 ドラマなどにも出演するなど芸能活動もしていた三鷹市の女子高生・鈴木沙彩さん(18歳)が、かつて交際していた無職・池永チャールストーマス(21歳)に刺し殺されたのである。

 三鷹署に相談した直後の悲劇。しかも、4日前には杉並署にも相談していたことが明らかになり、「警察は適切な対応だったのか」なんてことが論点になっているようだが、個人的には問題の根っこはそこではないと思っている。

 警察というのは、みなさんが考えている以上に、この手の犯罪に対して無力だからだ。

 今から10年ほど前、池永みたいな男を取材したことがある。

 彼は、かつて交際していた女子高生の自宅に深夜忍び込んで、メッタ刺しにして全治9カ月の重傷を負わせた。女子高生と家族はかねてより警察にストーカー被害を訴えており、その最中の犯行だった。男は家族が寝静まったのを見計らって、家の裏手にある浴室のガラスを割って侵入した。

 拘置所から手紙をもらって面会をしてみると、チャールストーマス同様のイケメン。話してみると、とてもそんな凶行に走りそうもないごく普通の若者だった。まさしく今回の事件と瓜二つだが、ただひとつ違う点がある。

 女子高生が血まみれになっていた時、自宅前では警官2名がパトカーにのって警戒中だったのだ。

●「後手」になる理由

 事件が報じられると警察に批判が集中した。お前らがもっとしっかりやっていれば――。だが、勾留中の犯人からもらった手紙にはこんな一文があった。

 私は警官が警戒につく前(警官がまだいない時)にもう警官からまったく見えない家の裏側にいて、あの時は警官がいないものと思っていたし、張っていようがいまいが全く侵入するのに関係ない状況でした。

 実はこれも池永の事件とよく似ている。三鷹署は、つきまといをやめるよう池永に電話をしているのだが、実はその番号は池永の友人のもので、そのころすでに池永は沙彩さんのクローゼットに身を潜めていた。彼女が三鷹署に相談していたことすら知らなかったのである。

 つまり、警察は完全に彼らの「後手」にまわってしまっているのだ。

女の子のことをもっと勉強したほうがいい。
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 「税金で食っているんだからパトカーの中なんかにいないで24時間態勢で家の周りをグルグル回れ」なんて意見もあるかもしれないが、「桶川ストーカー事件」然り、批判を受けて警察がシャキッと襟を正すのはほんのわずかで、しばらくすると再び「後手」にまわって、犠牲者が出るということが繰り返される。

 なぜいつも「後手」になるのか。理由は2つあると思っている。ひとつは寄せられる数が膨大だということ。

 昨年、全国のストーカー被害相談は1万9920件。これだけの数が舞込めば、どうしてもマニュアル的に対応に終始する。ひとつひとつの相談に対し、24時間態勢の警備ができるわけがない。

●「ストーカー事件」と「交際相手との痴情のもつれ」

 そしてもうひとつの理由が、「事件性」の見極めが遅いということだ。

 1万9920件のうち、「加害者」というのは「被害者の交際相手」(元交際相手を含む)が1万人以上。つまり、「元カレ」や「元カノ」なのだ。

 「昔付き合った彼氏に復縁を迫られています」

 「私から別れようと切り出したのに、納得がいかないとしつこくて……」

 そんな「痴情のもつれ話」が年間1万件。もちろん、今回のような悲劇に発展にする深刻なものも多いが、なかにはしょうもない痴話ケンカのような話も少なくない。これは本当に危ないのか、危なくないのか。双方の主張を聞いて、調書を作成して上役へ報告……なんてやっているうちに、精神的におかしくなった「元カレ」が包丁を手に、家へ忍び込むというわけだ。

 じゃあ、見極めを早くしろよ、と言う声が聞こえてきそうだが、「桶川ストーカー事件」の時代からあれだけ口酸っぱく言っても、窓口の愛想が良くなったくらい。ここらが「お役所」の限界なのではないだろうか。

 個人的には、この手の犯罪をなんでもかんでも「ストーカー」というくくりで考えるから、いつまでたってもおかしなことになっている、と思っている。

 アカの他人を変質的に追いかけ回すのと、「元カレ」が交際の恨みで「元カノ」を脅すのは、犯罪の種類として、全く違う。「ストーカー事件」と「交際相手との痴情のもつれ」とクッキリ分けるべきだ。前者は、警察の守備範囲だが、後者は、警察の介入によって余計にこじれることも多い。
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●「ストーカー殺人」という警察用語

 先ほどの女子高生を刺した「元カレ」は手紙でこんなことを訴えた。

 事件後に被害者の調書を見ましたが、ものすごくウソが多く、自身が不利な事は言わないばかりか、オレのせいにしてウソをついています。(中略) 事件には、そこにいきつくまでの理由があるのです。

 彼のやったことは決して許されることではないが、この言葉には学ぶべきことが多い。

 「元カレ」が凶行に走るのには、ちゃんと「理由」がある。そんなもん知るか、女性側は嫌がってるんだからさっさと逮捕しろ、では悲劇は繰り返されるだけだ。事件を未然に防ぐためには、「元カレ」がつきまとう「理由」としっかりと向き合わねばならない。

 民事不介入が原則の警察には残念ながらそれができない。となると、離婚専門の弁護士のように、交際トラブルを解決する「代理人」のような人々の育成が必要だろう。

 いや、その前にまずは言葉を変えたほうがいい。マスコミは警察用語に引きずられ、なんでもかんでも「ストーカー殺人」にする。こういう報道のもとでは、「ストーカー」は頭のおかしい奴らだから、もっと警察が動きやすいようにしろとか、法律を厳しくしろという、10年前と変わらぬ議論しかなされない。

 池永は沙彩さんの自宅にも招かれ、親とも面識がある。状況を考えれば、「元カレによる怨恨殺人」という表現が正しい。

 ザックリとした言葉のもとでは、いつまでたってもザックリとした解決策しか生まれない。

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